現在の包装は、環境問題の中心のように考えられています。包装材料に対する風当たりはとても強くて、消費者のレベルでは、包装材料のマイナス面ばかりが強調されているのではないでしょうか。スーパーのレジ袋廃止はその流れの中で起きました。けれど、果たして包装の効用というものは十分に議論されていなかったと思います。さすがに、ようやく包装の効用を論じられるようになりました。軟包装衛生協議会の会報では、アリゾナ大学の研究ではプラスチック包装の総重量1の増加に対して、食品の破棄量は、1.65以上現象するとのことと記されています。京都市の例では、昭和56年から平成2年の間に、包装材料は21.8%から25.4%と3.6%増加したものの、厨芥類は、湿重量比で、48.0%から42.3%にと、5.7%も減少したそうです。