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雑記

機能性包装の生い立ち3

投稿日:2019年1月20日 更新日:

「機能性の包装」の開発ブームの先駆者となったのが、コールドチェーンと呼ばれた低温流通システムの普及にともなう鮮度保持包装の開発でした。

青果物、肉、魚などの生鮮食品の鮮度保持機能を有する包装フィルムやシート、例えば青果物に多用されている防曇性フィルム、すなわち青果物から出る湿気を袋内面に結露させない機能を付与したプラスチックフィルムや吸水性シート、あるいは生鮮食品の包装内のガス濃度を調節することによって鮮度を保持できるMA包装が、代表的な「機能性包材」あるいは「機能性包装」として包装物流業界の関心を一斉に高めることになりました。

低温流通システムにおける生鮮野菜、あるいは果実の長期間保存に対しては、生きている農作物の冬眠状態に保つための最低呼吸条件に合わせた環境調節(0~5℃の低温条件、低酸素、高炭酸ガス濃度の混合ガス)を行うCA貯蔵といわれる保管システムが普及した背景もあり、MA包装の開発も積極的に行われたのではないかと考えられます。

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