包装の利便性の高機能化として、次にあげられるのが、易開封性機能付きのパウチまたは半剛性のトレイあるいはカップ容器の開発です。次々に実用的成果を上げてきたこれらのものは、今日でも広く使われております。
易開封性機能としては、包装袋の開封が極めて容器にできるイージーカット性と蓋を剥がして容易に開封できるイージーピール性があって、いずれも消費者包装に必要とされる利便性機能で、易開封性包装の特許、実用新案も多数みられます。
このように包装に必要な基本的な機能に加えて、新しい付加価値的な要素を常に取り入れていくことが、いつの時代においても包装の課題になるのではないでしょうか。
しかし90年代に入ってからは、包装に対する社会的なニーズから、機能性包装にも、より環境保護に配慮した、より人に優しい包装への調和が、新しい包装の役割として求められるようになりました。