大気中の湿気や酸素に敏感な、とくに食品、医薬品、あるいは嗜好品などの包装では、防湿保護性および酸素遮断性(ガスバリア性)が必要になります。
製品の水分変化によって変質、変敗を早める商品では、とくに防湿包装が重要であるといえるでしょう。例えば、乾燥食品や医薬品などが流通過程で吸湿すれば、油脂、ビタミンあるいは色素成分などの酸化、分解、褐変をともなう固結、硬化が進行し、商品価値を損なうおそれが生じます。逆に多水分系の食品では、乾燥による目減りや変敗が起きます。
油脂食品(脂肪含有量の多い食品)では、空気中の酸素の影響を受けて過酸化物(POV)が増え、油焼けを起こします。さらに参加が進むとアルデヒドやケトンなどの有害物が生成(変敗)されます。