過去経済発展のなかで、包装技術も向上することとなりましたが、経済が一時停滞した時期を乗り越えて、過大・過剰包装の是正や、包装廃棄物の処理問題とともに省資源包装への取り組みが始まりました。
社会的に、こうした包装の適正化が求められる一方で、消費ニーズの多様化はどんどん高まっていきました。包装の個性化、軽薄短小化、簡便化、さらに包装の高品質化、高機能化へ強い期待が向けられるようになりました。
例えば、包装の改ざん(いたずら)防止機能、包装の易開封性機能、あるいは鮮度保持用の防曇フィルム、吸水シート、通気性フィルムなどの開発がとくに注目を集めました。
こうした包装材料や包装の機能性開発の研究は、80年代後半あたりからとくに顕著となり、「機能性包装」の開発ブーム到来を起こすこととなりました。