日本では年間500万トンから800万トンの食品が破棄されているといいます。これは米の一年間の生産量に匹敵します。食べられるのに廃棄されている食品ロス削減に向けた包装の役割はとても大きなものです。世界包装界にとっても主流の考え方になってきています。SAVE FOODを大きく掲げた包装業界。2011年には、大規模なSAVE FOODキャンペーンの展示と会議が催されました。2050年に90億人と予想される世界の人口増に対して、食料危機を未然に防止するためにできること。食品加工、包装、輸送技術を駆使して食品ロスを最小化するといったメッセージが発出されました。先進国は、消費レベルで一人あたり約300キログラムが破棄されていると言います。生活者の意識改革がまず必要だといえるでしょう。世界包装界の主要な課題といえます。