プラスチック容器のひとつであるPET容器は、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)という樹脂を素材とした容器で、食品分野で幅広く活用されています。一口にPET容器と言っても、A-PET容器(非晶性ポリエチレンテレフタレート)とC-PET容器(結晶性ポリエチレンテレフタレート)の2種類があり、それぞれ特徴を活かした使い分けがされています。
A-PET容器は、耐熱性ではC-PET容器に劣るため、サラダや惣菜といった熱を加えることの無い食品容器としてのほか、菓子類などにも適した容器として使用されています。
一方のC-PET容器は、220℃という高熱にも耐えうることから、お弁当や油であげたお惣菜といった加熱されることがある調理済み食品に多く使用され、電子レンジなどで加熱されることを想定した容器として幅広く活用されています。